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台風18号による浸水被害 そもそも洪水が起きる原因は? [災害]

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つよしです。

痛ましい花火の事故があった京都の福知山で
今度は浸水被害が出てしまいました。

市内を流れる由良川の水位が過去最高の
8メートル30センチまで達したり、
水田の用水路の水が溢れ出たことで浸水に繋がったようです。

轟々と流れる河川の映像を見る度に、
「いくら台風でいっぱい降ったと言ってもなんでこんなに水が増えるのだろう」
といつも疑問に思っていたのですが、
どうやら直接的に水が増えることが原因ではないようですね。

地表の水の浸透能力はめっちゃ高いらしく、
ほぼ100%の水が地中にしみ込んでいくようです。

で、地中にしみ込んだ地下水を地層がそれ以上保有できなくて
地下水を地表に湧出させる。
その水が川に流れ込み、川の許容量を超えると溢れ出すというわけで、
もともと豊富に蓄えている地下水がでてきちゃうことで氾濫するようです。

治水の取り組みの歴史も古く、由良川の治水事業に関しては
16世紀後半の明智光秀や細川忠興の築堤、河道掘削にはじまっているようです。

あと浸水した映像をみると思うことがもうひとつ。

浸水したその日とかせいぜい翌日くらいまではニュースも扱いますけども、
それ以降のことはほとんど流さないじゃないですか。
でもこの後の方が実はすっごい大変なんだろうなと思います。

衛生的な問題もあるようで、当然あの水は下水とも混ざりますし、
露出した電線や家電類による感電もあれば、その他鋭く尖った
諸々の危険物もあちこちに地雷のようにある。

低体温症もあれば動物や人間の血液、体液、時には死体まで水の中にはある。
物理的にも衛生的にも危険がいっぱいな状態になります。

移り気なニュースがもう次のニュースに行っている間にも、
こうした劣悪な環境の中で復興に取り組み続けなければならない
現地の方達は確実にいるわけで。

ニュース的なことを扱うブログを書く上でも
そういうことは絶対に忘れてはいけないなと思います。

最後に洪水がもたらす利点もちょっとだけ。

地下水を満たす、
枯渇していた栄養分を補給して土壌を肥沃化する、
河川回廊の生態系を維持する、
漁獲量を高める、などなど・・

「エジプトはナイルの賜物」と言ったのはヘロドトスでしたかね。



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